お客様の声から見る、実印が必要な場面10選

「脱ハンコ」という言葉が広がり、日常的な書類で印鑑を押す機会は確かに減りました。電子契約やオンライン申請も、以前よりずっと身近になっています。

それでも、実印が不要になったわけではありません

不動産の売買、相続、自動車の登録、会社設立など、法的な意味が重い手続きでは、今も実印と印鑑証明書が求められる場面があります。

この記事では、実印が必要になりやすい10の場面 を整理します。「いつか必要になったら作ればいい」と思っている方こそ、急な手続きで慌てないためにご確認ください。


この記事の結論

脱ハンコが進んだ今でも、不動産・相続・自動車・会社設立・住宅ローン・公正証書・大学進学時の身元保証 など、法的な意味が重い場面では、実印と印鑑証明書が求められております。当工房本番の感想データ 4,175件(2026年4月23日時点)のうち、実印に関するお声は1,418件 あり、車のご購入、結婚、就職祝いなどの節目で「結婚後から気になっていた」「車購入で必要になり初めて作った」「就職祝いに子どもへ」と、暮らしの節目に実印を整えてこられたお声が継続的に寄せられております。実印が必要になるタイミングは多くの場合突然ですので、節目の少し前に 手書き字入れの一本 をお手元に整えておかれると、いざという時のお備えになります。

この記事でわかること:

  • 実印が必要になりやすい10の手続き
  • 脱ハンコで変わったこと、変わらないこと
  • 電子契約と実印の使い分け
  • 急に必要になる前に準備しておきたいこと

脱ハンコで減った押印、残っている実印

まず全体像を整理させていただきます。

変わったこと(ペーパーレス化が進んだ領域)

  • 日常的な行政手続き(住民票申請、証明書発行など)
  • 各種届出書(通勤手当申請、休暇申請などの社内書類)
  • 企業間の継続的な契約更新(電子契約サービスの利用)
  • 婚姻届(2021年9月より押印義務は廃止されました)

変わっていないこと(実印が必要な領域)

  • 不動産の登記・売買
  • 遺産相続・遺産分割協議
  • 自動車の購入・名義変更
  • 法人設立登記
  • 住宅ローン契約(金融機関による)

「その場限りのやり取り」はデジタル化が進んだ一方、「法的に重い意味を持つ場面」には実印と印鑑証明書が今も必要でございます。

【京印章制作士・井ノ口のひとこと】

デジタル化が進んだからこそ、手書きの印影が持つ「本人証明」の重みが、より大切になってきたと感じます。

機械では作れない唯一無二の印影が、人生の大切な瞬間に立ち会う。私どもの仕事は、時代とともにより深まっていくのだと、改めて思わせていただいております。


実印が必要になりやすい10の場面

1. 不動産を購入・売却される時

マイホームのご購入、土地のご売買、相続した不動産の売却——不動産の登記手続きには実印と印鑑証明書が必須でございます。住宅ローン契約書、売買契約書、所有権移転登記申請など、一生のうちで最も大きな金額が動く場面で、実印は欠かせません。

2. 自動車の新車・中古車を購入される時

自動車の登録には、実印と印鑑証明書が必要でございます。車庫証明、譲渡証明書、委任状など、複数の書類に実印を押印される必要があります。

3. 相続手続き・遺産分割協議をされる時

ご親族がお亡くなりになり、遺産分割協議書を作成される際には相続人全員の実印と印鑑証明書が必要でございます。不動産を相続される場合、預貯金を名義変更される場合、いずれも実印なしには手続きが進みません。

2024年4月からは相続登記が義務化されました(相続した不動産を3年以内に登記する義務)。実印が必要となる場面は、今後むしろ増えていくと考えられます(詳しくは法務省のご案内をご確認ください)。

4. 会社を設立される時

株式会社・合同会社を設立される際、代表者印(法人実印)を法務局に届け出る必要がございます。また、発起人の個人実印と印鑑証明書も添付書類に含まれます。

会社設立で必要な印鑑の詳細は、別記事会社設立で必要な印鑑4種類でもお話ししております。

5. 住宅ローン・自動車ローンなどの高額融資契約

金融機関でのローン契約には実印が必要となることが一般的でございます。借入額が大きい場合、金融機関は契約者の本人確認として実印の押印と印鑑証明書の提出を求めます。

6. 生命保険の保険金受取・年金裁定請求

保険金のお受取りや公的年金の裁定請求には、実印と印鑑証明書が必要となる場合がございます(保険会社・年金制度により異なります)。

7. 公正証書の作成

遺言公正証書、離婚協議書の公正証書など、公証役場で作成する書類には実印の押印と印鑑証明書が必要でございます。

8. 住宅の賃貸契約(保証契約を伴うもの)

近年、賃貸契約の一部は電子化されてきましたが、法人契約や保証人契約を伴う賃貸契約では実印が求められる場合がございます。

9. 官公庁への重要な申請

建築確認申請、営業許可申請、その他の事業許認可など、官公庁への重要な申請には実印が必要となることがございます。業種や申請内容により要件は異なります。

10. お子様の大学入学時の身元保証

大学進学の際、身元保証人として印鑑登録証明書の提出を求められるケースがございます。お子様の進学を前に、ご両親が実印をご用意される場面でもございます。


電子契約と実印は役割が違います

クラウドサイン、GMOサインなど電子契約サービスの普及率は、2024年には約78%に達しているとの調査もございます(JIPDEC×ITR「企業IT利活用動向調査2024」より)。

では、電子契約があれば実印はもう要らないのか。答えは「場面による」でございます。

電子契約が向いている場面

  • 企業間の継続的なやり取り
  • 短期間で頻繁に締結される契約
  • 遠隔地の相手との合意

実印が必要な場面

  • 上記の10シーン(不動産・相続・法人登記など)
  • 改正犯収法の本人確認が必要な場面
  • 相手方や役所が書面での提出を求める場面

「デジタルで済む場面」と「実印が要る場面」は、むしろ住み分けが進んでいると、私どもは感じております。


お客様の声|車の購入で実印が必要になった例

2026年1月、juno様 はお車のご購入を機に、新しい実印をご依頼くださいました。

2026年1月14日 / juno様 / 芯持ち黒水牛印鑑 15.0ミリ / 流線印相体

車の購入にあたり、結婚後から気になっていた西野工房さんで実印を注文いたしました。お渡し予定日を見てしばらくかかると思いましたが、急ぎの旨をお伝えすると、早めに発送していただきました。唯一無二の陰影で素敵な印鑑です。一生大切にします。こちらで頼んでよかったです。

juno様、ありがとうございます。「結婚後から気になっていた」——お客様が長くお心に留めてくださっていたこと、そしてお車のご購入という人生の節目に私どもをお選びくださったこと、本当にありがたく存じます。

実印が必要になるタイミングは、多くの場合突然 でございます。「気になっていた」という段階で一歩お進めいただけると、いざという時のお備えになります。

就職祝いとしてお子様お二人分の実印・銀行印をご依頼くださった きょんみゆ様 からは、次のようなお声も届いております。

2026年4月10日 / きょんみゆ様 / シルバーチタン印鑑 15.0+13.5ミリ

2人の子どもたちの就職祝いに、実印と銀行印として2組購入しました。重みがあって、大切な印鑑としての存在感が素晴らしいです。同じ名字ですがそれぞれ違う印影になっていて、字体もたいへん気に入ってくれていました。重要な契約等にはしっかり押す場面があって、自慢げに押印していました。

実印は「今すぐ必要な人」だけのものではございません。就職、車の購入、住まいの契約、相続。お客様の声を拝見していると、将来の節目に備えて、家族が一本を贈る という使われ方も多くございます。

また、お車のご購入をきっかけに初めての実印をお作りいただいた ちゃちゃ様 からも、印象深いお声を頂戴しました。

2025年12月2日 / ちゃちゃ様 / 牛角(特上)印鑑 13.5ミリ

車を購入するために実印を作成をお願いしました。自分で初めての印鑑購入でしたので、一生物とセキュリティ面で手彫り希望でした。西野工房さんは他店に比べて手書きの印影のオリジナリティがあり、仕上げは職人さんの手作業という信頼感があったので決めました。届いた実印も期待以上の出来で気に入ってます。大切に使っていきます。

ちゃちゃ様、ありがとうございます。「自分で初めての印鑑購入」「一生物とセキュリティ面で手彫り希望」 というお言葉に、初めての実印に向き合うお気持ちがそのまま伝わってまいります。お車のご購入という具体的な節目をきっかけに、長くお使いいただける一本をお選びくださったこと、京印章制作士として誠にありがたく拝読いたしました。

実印は使う回数こそ多くありませんが、使う時には大きな手続きと結びつきます。だからこそ、納得できる印影にしておくことが、後々の安心につながる のだと思います。


実印は急に必要になる前に準備しておく

実印が必要な場面は、多くの方がご経験される通り、人生の節目や予期しない出来事と共に訪れることが多うございます。

  • 急な不動産売却のお話
  • お身内のご不幸による相続
  • お子様の進学のご準備
  • 事業を始めるご決意

「必要になってから作る」のでは、手続きの日程に間に合わないこともあります。出荷日は時期・ご注文状況・商品内容によって変わり、繁忙期には通常より大きくお時間をいただくこともあります。人生の節目を迎える前に、最新の出荷目安を確認したうえで、余裕を持って一本お持ちになることをおすすめします。

実印のサイズ・書体・素材の選び方については、実印の選び方|サイズ・書体・素材まで失敗しない完全ガイドでじっくりお話ししております。


まとめ|実印は人生の大きな手続きで出番があります

2026年の今でも実印が必要な10のシーンを、改めて整理させていただきます。

  • 不動産の購入・売却、相続登記
  • 自動車の登録・名義変更
  • 遺産分割協議、相続手続き
  • 会社設立登記
  • 住宅ローン・高額融資契約
  • 保険金受取・年金裁定請求
  • 公正証書の作成
  • 重要な賃貸契約
  • 官公庁への許認可申請
  • 大学進学時の身元保証

脱ハンコが進んでも、人生の節目にはやはり実印が立ち会ってくださる。だからこそ、京印章の手書き文字印鑑で一生お使いいただける一本を、どうぞお選びいただければと願っております。


よくある質問

Q1. 三文判(認印)を実印として登録できますか?

市区町村の条例に合うサイズであれば、登録できる場合があります。ただし、三文判や量産品は同じような印影が流通しているため、実印としては防犯面で不安が残ります。実印は印鑑証明書と一緒に使う重要な印鑑ですので、できるだけ他と重ならない印影で作ることをおすすめします。

Q2. 電子契約が普及すれば、いずれ実印は不要になりますか?

電子契約で済む手続きは増えていますが、不動産、相続、法人登記、金融機関の手続きなどでは、実印や印鑑証明書が求められる場面が残っています。実印が必要かどうかは手続き先の運用で変わるため、役所・金融機関・契約先に確認するのが確実です。

Q3. 実印と銀行印を兼用してもよいですか?

兼用はできますが、公式FAQでも「あまりおすすめできない」と案内しています。紛失した時に、実印と銀行印を同時に失うことになるためです。銀行印は外へ持ち出す機会もあるため、実印とは分けておく方が安心です。

Q4. 急ぎで実印が必要になってしまいました。間に合いますか?

まずは必要日をお知らせください。当工房の大特急仕上げを承っております。ご注文の前にまず フリーダイヤル 0120-858-240(直通:075-632-0040) にて、特急仕上げが可能かをお問い合わせくださいませ。お電話の時点での最短納期をご案内いたします。なお、5,000円未満のポスト投函配送商品やゴム印は特急仕上げの対象外となります。後払い決済の場合は審査時間によりご希望日に間に合わない可能性がございますので、お急ぎの場合はクレジットカード等の決済方法をご検討ください。

Q5. 実印は何歳から登録できますか?

実印として印鑑登録ができるのは、満15歳以上 の方が原則となります。たとえば新宿区の印鑑登録案内 でも「15歳未満の方は登録できません」と明記されており、多くの自治体で同様の要件となっております。なお、印鑑登録条例の細かい運用は自治体ごとに差がございますので、登録ご予定の場合はお住まいの自治体の規定もあわせてご確認くださいますと安心です。

Q6. 実印として登録できる印影サイズに決まりはありますか?

ございます。新宿区の印鑑登録案内 では「8mm × 8mm の正方形に収まらず、25mm × 25mm の正方形に収まる」サイズが要件として明記されております。また、ゴム印・大量生産印(三文判)・指輪印・輪郭が欠けているもの・職業や資格表示を含むものは登録できないとされております。お住まいの自治体によって細かな運用差がございますので、ご登録前にあわせてご確認くださいませ。

Q7. 印鑑には保証がありますか?

5年保証(不可抗力による欠けが対象、本体価格税別5,000円以上の印章)に加えて、レビュー投稿による プラス3年保証 の延長オプションもご用意しております。保証をお受けの際は、破損印と保証書のご提出が必要で、往復送料はお客様にご負担いただきます。なお、磨耗・虫食い・故意による破損・過失による紛失・持ち手の凹みや破損・キャップの破損は対象外でございます。

FAQの参考ページ


西野オンライン工房が大切にしていること

京印章制作士が一彫り一彫り手で仕上げる実印は、機械彫りでは決して表現できない唯一無二の印影を持ちます。デジタル化が進む今だからこそ、手書き文字の印影が持つ「本人証明」の重みは、より大切になってきていると私どもは考えております。

創業1945年より京都の伝統を受け継ぎながら、お客様の一生の相棒となる実印を、私どもは心を込めてお届けしてまいりました。人生の節目にお使いいただく大切な一本を、どうぞゆっくりお選びくださいませ。

対象商品の5年保証、レビュー投稿によるプラス3年保証キャンペーン、桐箱仕立て、ご相談への丁寧な対応。ご相談だけでも構いませんので、お気軽にお声がけください。


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