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- お客様の声から見る、印鑑が欠けた・失くした時の対処法
「実印が欠けてしまいました」「銀行印をどこに置いたか分からなくなりました」。西野オンライン工房にも、こうしたご相談がよく届きます。
印鑑のトラブルは急に起こります。特に実印や銀行印はお金や契約に関わるため、不安になるのも当然です。
ただ、順番を間違えなければ大丈夫です。欠けた場合は「印影が変わっているか」を確認し、失くした場合は「悪用を止める手続き」を先に行います。
この記事では、長年お客様からいただいてきたご相談をもとに、印鑑が欠けた・失くした時の対処法、実印・銀行印の改印手続き、作り直すべきかの判断基準を順番に整理します。
この記事の結論
印鑑にトラブルが起きた時の対処は、欠けた場合 → 文字の欠損を確認 → 印影が変わっていれば作り直し、失くした場合 → 市区町村と金融機関へ速やかに連絡し、印鑑登録の廃止・紛失届を最優先、という順番でお進めいただきます。当工房本番の感想データ 4,175件(2026年4月23日時点)にも「使っていた実印が欠けたので作り直し」「落として欠けた」「印影がスカスカに見える」など、トラブルから新調へとつながるお声が継続的にお寄せいただいております。実印・銀行印は 「登録された印影と一致していること」 が命でございますので、文字に欠けがある場合は、自治体・金融機関での改印手続きとあわせて新しい印鑑をご準備くださいませ。お役目を終えたご印鑑は、当工房の印鑑供養サービス(無料)でお引き取りいただくこともできます。
この記事でわかること:
- 欠けた印鑑をそのまま使えるかの見分け方
- 実印・銀行印を失くした時に最初にすること
- 市区町村・金融機関での改印手続き
- 作り直しをおすすめする状態
- 印鑑を長く使うためのお手入れ
印鑑が欠けた・割れた時の確認ポイント
印鑑の角や縁が欠けてしまった場合、まず確認していただきたいのは欠損の場所と大きさでございます。
そのまま使える可能性がある状態
- 印面の外周(枠)のごく一部のみの欠け
- 印影に影響しない、本体側面の小さな欠け
作り直しを検討したい状態
- 文字の一部が欠けている(最重要)
- 印影が以前と明らかに変わってしまった
- 欠けが大きく、押印のたびに気になる
- 実印・銀行印で印影が登録時と異なる状態
実印・銀行印は「登録された印影と一致していること」が命でございます。文字の一部が欠けてしまうと、印影が変わり、登録と照合できなくなってしまう可能性があります。
【京印章制作士・井ノ口のひとこと】
欠けてしまった印鑑を手にされたお客様の、残念そうなお顔は忘れられません。
でも、長年お使いいただいた印鑑が欠けるのは、それだけ人生に寄り添ってくれた証でもあります。新しい一本を彫らせていただくご縁ができたと、どうぞ前向きにお考えくださいませ。
印鑑を失くした時の対処法
印鑑を紛失された場合、時間との勝負でございます。悪用を防ぐため、以下の順番で速やかにお手続きをお進めください。
1. 実印は市区町村で登録を廃止する
まず、印鑑登録をされている市区町村の窓口に連絡し、登録廃止(印鑑登録の抹消)のお手続きをなさってくださいませ。これにより、万が一紛失した印鑑が悪用されても、印鑑証明書が発行されなくなります(具体的な手続き方法は自治体によって異なりますので、お住まいの市区町村のご案内をご確認ください)。
2. 銀行印は金融機関へ紛失を届ける
銀行印を紛失された場合、各金融機関に速やかに連絡し、紛失届を出されることが先決でございます。これにより、第三者による出金などを防ぐことができます。
3. 心当たりのある場所を探す
登録廃止・紛失届のお手続きが済みましたら、落ち着いて心当たりのある場所をお探しくださいませ。見つかった場合でも、登録を再開するのではなく新しい印鑑をご用意いただくのが安全でございます。
4. 新しい印鑑を準備する
悪用防止のお手続きが済みましたら、新しい印鑑をご注文いただきます。出荷日は、時期・ご注文状況・商品内容・印影確認の有無によって変わります。繁忙期には通常より大きくお時間をいただくこともありますので、お急ぎの場合はご注文前に最新の出荷目安をご確認ください。
実印・銀行印の改印届に必要なもの
新しい印鑑のお手元に届きましたら、改印のお手続きに進みます。
市区町村で実印を改印する場合
お住まいの市区町村の窓口に、以下のものを持参されてくださいませ(自治体により異なる場合がございます)。
- 新しい印鑑
- ご本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 以前の印鑑登録証(お持ちの場合)
お手続きの具体的な流れは、各自治体の運用に依拠いたしますので、事前にホームページや電話でご確認されるとスムーズでございます。
金融機関で銀行印を改印する場合
各金融機関の窓口で、改印届をご提出いただきます。多くの場合、以下が必要でございます。
- 新しい印鑑
- 通帳
- ご本人確認書類
金融機関ごとに運用が異なりますので、お口座をお持ちの各金融機関にご確認くださいませ。
印鑑を作り直すべきかの判断基準
「この印鑑、作り直した方がよいでしょうか?」とご相談いただくことは多うございます。そんな時、私どもは以下の基準でお答えしております。
作り直しをおすすめする状態
- 文字の一部が欠けている(登録実印・銀行印は必須)
- 印影が以前と明確に違って見える
- 朱肉をつけても、押印がかすれる
- 長年使ってきて、印影が摩耗している
そのままお使いいただける状態
- 枠(外周)のごく一部の欠け、印影に影響なし
- 本体側面の傷、印面は無事
- 日常使い(宅配便のサインなど)の認印
判断に迷われた時は
実物のお写真をメールでお送りくださいませ。印面と印影を拝見して、作り直しが必要かどうかをお答えさせていただきます。長年お使いの印鑑を簡単に捨てさせるようなご案内はいたしません。使えるものは、大切に使っていただきたいのが職人の願いでございます。
お客様の声|古くなった実印・欠けた実印を作り直した例
2026年4月、古くなった実印のリニューアルをご依頼くださった K様 のお言葉をご紹介いたします。
2026年4月20日 / K様 / 鏡面ブラックチタン印鑑 16.5ミリ
この印鑑注文の3日前に同じ素材で銀行印を注文し古くなった実印も作り直すために2本目も注文しました。今の実印印影はスカスカして見えるのでその旨お伝えし製作お願いしました。
K様、ありがとうございます。「印影がスカスカして見える」——長年お使いいただいた印鑑の摩耗に気づかれるお客様の目の肥えたご観察に、私どもは学ばせていただいております。
印鑑は押す頻度や保管の仕方で、長年の使用により少しずつ摩耗していくものでございます。「前と比べて印影が変わった」とお感じになられたら、作り直しをご検討される頃合いかと存じます。
同じく、欠けに気づいて急遽ご相談くださった すくわれた人様 のお声もございます。
2026年4月20日 / すくわれた人様 / シルバーチタン印鑑 15.0+13.5+10.5/12.0ミリ
実印の欠けにきづき、急遽依頼しました。電話で事前に特急対応できるかを確認したところ、丁寧にご対応いただき、大変助かりました。急ぐので、事前に印影確認しませんでしたが、届いたお品は期待以上のものでした。チタンは手彫りが出来ないので、手書きデザインでないとよくある名前だと他人と同一印が出来上がるのではと心配があったので、こちらに依頼出来て良かったです。
すくわれた人様、ありがとうございます。「欠けに気づいた → 急遽お電話 → 特急対応のご相談 → ご納得の一本」 という、トラブル発生から安心までの流れがそのまま伝わってまいります。お電話でのご相談を大切にしてまいりました当工房といたしまして、急なご事情にもお応えできたこと、ほっといたしました。
すくわれた人様のように、欠けたことをきっかけに素材を見直される 方も多くいらっしゃいます。水晶や柘、黒水牛など、それぞれの素材には良さがございますが、落下が心配な方、日常的に持ち歩かれる方には、チタン素材を候補に入れていただくと安心でございます。お急ぎの場合は、ご注文の前に大特急仕上げのご相談を フリーダイヤル 0120-858-240(直通:075-632-0040) にてお寄せくださいませ。
印鑑を長く使うためのお手入れ
トラブルを未然に防ぐために、日々できるお手入れをお伝えさせていただきます。
押印後のお手入れ
- 使用後は柔らかい布で朱肉を拭き取る
- 印面に朱肉が残ると、素材を傷める原因になります
- 強く擦らず、優しく
保管のご参考
- 印鑑ケースに入れて保管
- 直射日光を避け、湿度の低い場所に
- 印面を下に向けない(朱肉が残ると乾いて固まる)
湿気にお気をつけいただきたい時期
梅雨時期は素材によっては影響を受けることがございます。黒水牛・オランダ水牛などの動物性素材は特に、湿気の多い場所での保管は避けてくださいませ。チタン素材は湿気に強い性質がございます。
素材ごとの特徴は、印鑑の材質おすすめ完全ガイドでより詳しくお話ししております。
まとめ|欠けた時は印影、失くした時は悪用防止を優先
印鑑のトラブルが起きた時の対処を、改めて整理させていただきます。
- 欠けた場合は文字の欠損の有無を確認し、必要なら作り直し
- 失くした場合は市区町村・金融機関に速やかに連絡し、登録廃止・紛失届
- 新しい印鑑は時期によって出荷目安が変わるため、最新情報を確認して余裕を持って準備する
- お困りの際はお写真をお送りくださいませ、判断をお手伝いいたします
- 日々のお手入れで、印鑑は長くお使いいただけます
印鑑は一生お使いいただくものでございます。トラブルが起きても、慌てず一歩ずつお進めいただけるよう、私どもは京印章制作士としてできる限りのお手伝いをさせていただきます。
よくある質問
Q1. 少しだけ欠けた印鑑は、すぐに作り直すべきですか?
欠けた場所と大きさによります。文字の一部が欠けている場合や、登録時と印影が変わっている場合は作り直しをおすすめします。一方で、枠のごく一部や本体側面の傷で、印影に影響がない場合はそのまま使えることもあります。判断に迷う場合は、印面と押印した印影の写真をお送りください。
Q2. 印鑑を失くした時、まず何をすればよいですか?
実印の場合はお住まいの市区町村に連絡し、印鑑登録の廃止または停止の手続きを行います。銀行印の場合は、口座を持つ金融機関へ紛失を届けることが先です。公式FAQにも「実印をなくした時」の項目があり、まず悪用を防ぐ手続きを優先する流れが案内されています。
Q3. 新しい印鑑を作るのに、どれくらい時間がかかりますか?
出荷日は時期・ご注文状況・商品内容によって変わります。通常時の目安と、繁忙期のお知らせで出ている目安が異なることもあります。この記事では、改印手続きや受け取りまで含めて余裕を持った準備をおすすめしています。お急ぎの場合は、ご注文前に商品ページ・最新のお知らせ・お電話で現在の出荷目安をご確認ください。
Q4. 改印届を出すのに、古い印鑑は必要ですか?
実印を失くした場合でも、自治体で印鑑登録の廃止や新しい印鑑の登録手続きは進められることが一般的です。ただし、必要書類や手順は自治体によって異なります(一例:新宿区 印鑑登録・印鑑登録証明書 では、印影サイズや本人確認書類について詳細に案内されています)。銀行印の改印も金融機関ごとに規定が違うため、通帳・本人確認書類・新しい印鑑など、必要なものを事前に確認してください。
Q5. 急ぎで作り直したい場合はどうすればよいですか?
当工房の大特急仕上げのご相談を承っております。ご注文の前にまず フリーダイヤル 0120-858-240(直通:075-632-0040) にて、特急仕上げが可能かをお問い合わせくださいませ。お電話の時点での最短納期をご案内いたします。なお、5,000円未満のポスト投函配送商品やゴム印など、特急仕上げの対象外となる商品もございます。
Q6. お役目を終えた古い印鑑はどうすればよいですか?
お役目を終えたご印鑑をお手元に残されないご希望の場合は、当工房の印鑑供養サービスをご利用いただけます。京都の 下鴨神社 で毎年9月の最終日曜日に行われる「印章祈願祭」にて、お送りいただいたご印鑑をご供養・ご奉納いたします。ご供養に係る費用はすべて無料 で(送料のみお客様にご負担いただきます)、対象は木製・象牙など有機素材のご印鑑でございます。チタン等の金属製・ゴム印・プラスチック・印鑑ケース類は対象外となります。
Q7. 5年保証はどのような場合に対応いただけますか?
5年保証は、商品お渡し日の翌月から5年間、本体価格(彫刻料込み)税別5,000円以上の印章 を対象に、不可抗力による印面の破損(欠け) にお応えするものでございます。なお、磨耗・虫食い・故意による破損・過失による紛失・持ち手の凹みや破損・キャップの破損は対象外でございます。保証をお受けの際は、破損印と保証書のご提出が必要で、往復送料はお客様にご負担いただきます。
FAQの参考ページ
西野オンライン工房が大切にしていること
京印章制作士が一彫り一彫り手で仕上げる印鑑は、機械彫りでは決して表現できない温かみと、世界に一つだけの印影を持ちます。
私どもは創業1945年より京都の伝統を受け継ぎながら、お客様の一生の相棒となる印鑑をお届けしてまいりました。トラブルにお困りのお客様には、ご相談を丁寧にお聞きし、本当に必要なご提案のみをさせていただくことを心がけております。
対象商品の5年保証、レビュー投稿によるプラス3年保証キャンペーン、ご相談への丁寧な対応。大切な印鑑を長くお使いいただけるよう、私どもがお力になれることがあれば遠慮なくお声がけください。
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